
ロレックスの裏蓋の緑シールは剥がす?価値や偽物の見分け方
こんにちは。ラグジュアリー・ウォッチ・ジャーナル、運営者の「エル」です。
ロレックスの裏蓋に貼られている緑色のシールを目にしたことがあるでしょうか。これからロレックスを購入しようと考えている方や、久しぶりにコレクションを整理していたら出てきたという方にとって、この緑色のステッカーが一体何のためにあるのか、剥がしても良いものなのかは気になるところですよね。
実はこのシール、単なる飾りではなくロレックスの歴史や真贋を見分けるポイントにも関わる興味深い存在なんです。今回は、そんなロレックスの裏蓋にある緑のシールに関する基礎知識から、最新の事情までを分かりやすくお話ししていきたいと思います。
- ロレックスの裏蓋にある緑シールの本来の役割と歴史的背景
- 現行モデルに緑シールが付いていない理由と正規店の対応
- シールが残っている場合に見るべき偽物との見分け方
- コレクション価値と時計の健康を守るための正しいシールの扱い方
ロレックスの裏蓋にある緑シールの正体と歴史

ロレックスの裏蓋にある緑シールの正体と歴史
まずは、あの特徴的な緑色のシールが一体何者なのか、その正体について掘り下げていきましょう。ただのステッカーに見えて、実は時代ごとのロレックスの考え方が反映されていたりするんですよね。
ここでは、シールの役割やいつ頃まで使われていたのかといった基本的な歴史について解説します。
裏蓋にある緑シールの意味と役割
ロレックスの裏蓋に貼られている緑色のシール、あれは一見するとブランドの証のようなカッコいい装飾に見えますが、本来の役割は非常にシンプルで、「新品出荷時の保護フィルム」なんです。工場から出荷されて世界中の正規販売店(Authorized Dealer)に並び、最終的に私たちの手元に届くまでの間、輸送中の振動や陳列時の取り扱いによって裏蓋に傷がつかないように守るのが第一の目的でした。
特にロレックスのブレスレットやバックルは堅牢なステンレススチールで作られているため、保管時に裏蓋と接触すると、簡単にスレ傷をつけてしまう可能性があります。鏡面仕上げが美しい裏蓋を守るためには、強固な保護フィルムが必要不可欠だったのです。
しかし、単なる透明なテープではなく、あえて緑色にしてホログラム加工を施し、さらにはその時計のモデル番号(Ref番)まで印字していたのには、もう一つ重要な理由があります。それは、「この時計は間違いなくロレックスの工場から出荷された新品であり、正規品ですよ」という証明の役割も兼ねていたからです。
1990年代から2000年代にかけて、ロレックスの人気上昇とともに模造品(スーパーコピー)の問題も深刻化していました。そこでロレックス社は、当時としては偽造が難しかった「ホログラム技術」をシールに採用することで、真贋判定の補助ツールとしても機能させていたのです。
キラキラと見る角度によって色が変わる王冠マークのホログラムは非常に高級感があり、多くのユーザーにとってこのシールは「本物の証」そのものでした。そのため、購入後もあえてこのシールを剥がさずに着用するオーナーが続出し、一種のステータスシンボルのような役割さえ果たしていたのです。

本来は「剥がして使うもの」として設計されていたにもかかわらず、ユーザー心理としては「剥がすのがもったいない」と感じさせるほど、この緑シールには独特の存在感と魅力があったと言えるでしょう。今振り返れば、ただの保護シールにこれほどの意味を持たせていたのは、ロレックスというブランドの強さならではの現象だったのかもしれません。
ロレックスの緑シールはいつまで採用されていたか
「最近のロレックスには緑のシールがない気がする」と気づいた方は非常に鋭いです。かつて当たり前のように貼られていたこの緑色のホログラムシールですが、現在では完全に廃止されています。具体的にいつまで採用されていたかというと、おおよそ2000年代の後半、2007年から2009年頃にかけて段階的に終了したとされています。
ロレックスの歴史において、この時期はちょうど旧型モデル(5桁リファレンス)から現行に近い新型モデル(6桁リファレンス)への移行期にあたります。例えば、ダイバーズウォッチの代名詞である「サブマリーナ」で言えば、Ref.16610からRef.116610へとモデルチェンジしていく過程で、シールの仕様も変化していきました。
コレクターの間ではシリアル番号の頭文字で年代を特定しますが、おおよそ「Z番(2006年頃)」や「M番(2007年頃)」あたりまでは緑シールが見られましたが、「V番(2008〜2009年頃)」以降になると、徐々に緑シールではなく透明なシールへと切り替わっている個体が多く見受けられます。
廃止のタイミングと過渡期について ロレックスは公式に「今日から廃止します」と大々的にアナウンスすることは稀で、仕様変更はサイレントに行われることがほとんどです。そのため、2007年以降の個体でも、在庫状況や出荷ルートによっては緑シールが貼られていたケースもあれば、早々に透明シールに切り替わっていたケースもあります。この「過渡期」の曖昧さもまた、ロレックス研究の面白いところであり、マニア心をくすぐるポイントになっています。
もしお手元の時計が1990年代から2000年代初頭に製造されたものであれば、購入時には多くの個体でこの緑シールが貼られていたと考えられます。逆に、2010年以降の「ランダムシリアル」と呼ばれる世代のモデルに緑シールが貼られていることはまずあり得ません。
この緑シールは、いわば「ネオ・ヴィンテージ」と呼ばれる時代のロレックスを象徴するアイコンの一つであり、その存在自体が時計の製造年代を物語る重要な手掛かりとなっているのです。
現行品や新品に緑シールがない理由

ロレックスの現行品や新品に緑シールがない理由
では、なぜ現行モデルや新品からはあの象徴的な緑シールが消えてしまったのでしょうか。コストカット?いえいえ、ロレックスに限ってそれだけが理由ではありません。背景には「品質管理」と「環境への配慮」、そして「転売対策」という、より現代的な課題への対応がありました。
まず品質管理の面ですが、長期間シールを貼りっぱなしにすることで裏蓋のステンレススチールが腐食してしまう「サビ」の問題が多発したことが挙げられます。後ほど詳しく解説しますが、強力な粘着力を持つ緑シールは、一度貼ると剥がれにくい反面、隙間に汚れを溜め込みやすく、時計本体にダメージを与えるリスクがあったのです。メーカーとしては、時計の寿命を縮める要因になり得るものを貼り続けるのは良くないと判断したのでしょう。
また、環境規制の高まりも無関係ではありません。かつてのシールに使われていた素材や接着剤、あるいはホログラム加工の工程などが、より環境負荷の低い素材へと見直される中で、シンプルな透明フィルムへと移行していったと考えられます。一方で、ヨーロッパを中心としたニッケルアレルギー対策などは主に金属素材への規制であり、裏蓋シールの素材変更と直接結び付けられる公式な情報は公表されていません。
そして現在、最も大きな理由として挙げられるのが「転売対策」と「正規店の販売ルール」の厳格化です。現在、新品のロレックスには緑シールの代わりに透明な保護シールが貼られていますが、日本の正規販売店(正規代理店)で購入する場合、納品時にすべての保護シール(裏蓋、ケースサイド、バックルなど)を店員さんが剥がすことが義務付けられています。
現在の正規店の対応:開封の儀 現在、正規店では「転売防止」や「最終ユーザーへの販売証明」として、購入者の目の前で保護シールをすべて剥がし、タグを回収してから時計を引き渡します。これは「新品未使用品」としてそのまま二次流通市場(転売市場)に流れるのを防ぐための苦肉の策でもあります。
そのため、現行モデルを正規店で買って「シール付きのまま持ち帰る」ことは基本的に不可能です。つまり、今の新品ロレックスは「シールがない状態」こそが、正規ルートで購入した正真正銘の新品である証とも言えるのです。
緑シールの違いで偽物を見分けるポイント

ロレックスの緑シールの違いで偽物を見分けるポイント
「緑シールが貼ってあれば本物」と思いたいところですが、残念ながらそう単純ではありません。ロレックスは世界で最も偽物が多いブランドの一つであり、その中にはこの緑シールまで精巧にコピーした悪質な模倣品が存在するからです。

特にネットオークションやフリマアプリなどで「デッドストック品」として販売されている場合、シールが真贋を見分ける重要なチェックポイントになります。
しかし、本物と偽物のシールには、作り込みの精度において決定的な違いが現れることが多いです。私が長年市場を見てきた中で、注意深くチェックすべきポイントを具体的に解説します。
- ホログラムの立体感と深み: 本物の緑シールは、見る角度を変えると「ROLEX」の文字や王冠マークが立体的に浮かび上がったり消えたりする、非常に複雑なホログラム加工が施されています。一方、偽物の多くは単なる「キラキラしたプリント」であることが多く、奥行きが感じられなかったり、どの角度から見ても模様が変わらなかったりします。
- モデル番号(Ref.番号)の印字: 本物はその時計の正しい型番(例:エクスプローラーIなら114270、サブマリーナデイトなら16610など)が、金色の文字ではっきりと印字されています。偽物の場合、この数字が適当だったり(例:サブマリーナなのにデイトナの番号が書いてある)、存在しない番号だったりします。また、インクが滲んでいたり、擦ると簡単に消えてしまうような粗悪なプリントも偽物の特徴です。
- 色味と質感: 本物の緑色は、深みのあるエメラルドグリーンのような色合いですが、偽物は蛍光色に近い安っぽい明るい緑だったり、逆に暗すぎたりすることがあります。また、シールの厚みも本物はしっかりとしていますが、偽物はペラペラのビニールテープのような質感であることも多いです。
スーパーコピーには要注意
注意しなければならないのは、最近の「スーパーコピー」と呼ばれる極めて精巧な偽物は、シールに関しても本物と見分けがつかないレベルで作られている場合があることです。中には、本物のシールだけを入手して偽物の時計に貼り付けるという手口さえ存在します。
したがって、「シールが本物っぽいから時計も本物だ」と過信するのは非常に危険です。シールはあくまで判断材料の一つに過ぎないことを肝に銘じておきましょう。
裏蓋シールがない個体は本物か偽物か
時計初心者の友人にたまに聞かれるのが、「中古で買ったロレックスの裏蓋にシールがないんだけど、これって偽物?」という不安です。結論から断言しますが、裏蓋にシールがないからといって、偽物である可能性が高まるわけでは全くありません。むしろ、中古市場においてはシールがない状態の方が「通常」であると言えます。
先ほどお話ししたように、現行モデルには元々緑シールは存在しません。また、緑シールが採用されていた時代の旧型モデルであっても、前のオーナーさんが購入時に剥がして使用していたり、長年の使用中に自然と剥がれ落ちてしまったりすることはごく普通のことです。
さらに言えば、ロレックスの正規サービスセンター(日本ロレックス)にオーバーホール(分解掃除)を依頼すると、裏蓋に残っているシールは作業工程で必ず剥がされ、廃棄されます。つまり、しっかりとメンテナンスを受けてきた優良な個体ほど、シールは残っていない可能性が高いのです。
むしろ注意すべきは、製造から20年以上経過しているにもかかわらず、新品同様のピカピカな緑シールが貼られているような個体です。「完全なデッドストック(未使用保存品)」であればあり得ますが、ケースやブレスレットには使用感があるのにシールだけが新品のように綺麗だとしたら、それは後から貼り付けられた「偽シール」である可能性を疑うべきでしょう。
中古ロレックスを購入する際は、シールの有無に一喜一憂するのではなく、時計全体のコンディションや保証書の有無、販売店の信頼性を重視することが大切です。「シールがない=偽物」という図式は決して成り立ちませんので、そこは安心して時計選びを楽しんでください。
ロレックスの裏蓋の緑シールにおける扱い方と価値
ここからは、もし手元に緑シールが残っているロレックスがある場合、それをどう扱うべきかという実践的なお話です。「剥がすのはもったいない気がする」「このままにしておいた方が価値が上がるのでは?」という気持ち、痛いほどよく分かります。私も最初はそうでした。でも、時計のコンディションを第一に考えるなら、知っておくべき重大なリスクがあるんです。
購入後の緑シールは剥がすべきか残すべきか

ロレックスを購入後の緑シールは剥がすべきか残すべきか
これに関しては、私の個人的な意見としても、また多くの時計修理職人や正規店の見解としても、答えは「基本的には剥がすべき」です。これには明確な理由があります。
ロレックスは、一部の超高級モデルを除き、基本的には「腕に着けて日常的に使う実用時計」として設計されています。シールを裏蓋に貼ったまま肌に密着させて着用すると、シールとステンレス裏蓋のわずかな隙間に、汗や皮脂、垢、埃などの汚れが毛細管現象によって入り込んでいきます。この汚れは、シールの粘着剤と混ざり合い、時間が経つにつれて固着し、雑菌の温床となります。
結果として、以下のような問題が発生します。
- 衛生面の問題: 雑菌が繁殖し、悪臭の原因になったり、肌の弱い方であればカブレや金属アレルギーに似た症状を引き起こしたりする可能性があります。
- 腐食のリスク: これが最も深刻ですが、ステンレススチールを腐食させ、時計に物理的なダメージを与えます。
- 見た目の劣化: 長年貼られたシールは端から黒ずみ、ベタベタになり、決して美しいものではありません。
もちろん、「絶対に着用せず、湿度管理された銀行の貸金庫で永久保存する」という完全な投資・コレクション用途なら、オリジナル性を保つために残すという選択肢もあるでしょう。しかし、月に一度でも腕に乗せる機会があるのなら、愛機のためを思って剥がしてあげるのが親心というものです。時計本来の美しいステンレスの肌触りを楽しむ方が、満足度も高いはずですよ。
時計を傷つけない安全なシールの剥がし方
「よし、剥がそう!」と決心したとしても、ちょっと待ってください。製造から10年以上経過して硬化したシールは、想像以上に頑固に張り付いていることがあります。
無理やり爪でカリカリ削ったり、金属製のヘラでこすったりするのは絶対にNGです。裏蓋に修復不可能なひっかき傷をつけてしまう恐れがあります。ここでは、私が実践している安全かつ確実な剥がし方をご紹介します。
プロも実践する安全な手順 用意するもの:爪楊枝(または竹串)、綿棒、無水エタノール(ドラッグストアで購入可。なければ消毒用アルコールでも代用可)、柔らかいマイクロファイバークロス
- まず、シールの端部分に無水エタノールをたっぷりと含ませた綿棒を当て、数分間待ちます。これにより、経年劣化した粘着剤(糊)をふやかして柔らかくします。
- 爪ではなく、爪楊枝の腹や指の腹を使って、端からゆっくり、慎重にめくっていきます。一気に剥がそうとせず、少しめくってはエタノールを足す、を繰り返すのがコツです。
- シールの緑色の層と透明な層が分離してしまうことがよくありますが、焦らなくて大丈夫です。残った糊やフィルム片には、再度エタノールをつけて優しく拭き取ってください。
- 最後に柔らかいクロスで全体を拭き上げれば完了です。ゴシゴシ強くこするのは厳禁です。
もし、剥がしたシール自体を「当時の付属品」として記念に残しておきたい場合は、剥がした後すぐにクリアファイルやラミネートフィルム、あるいは小さなジップロック付きの袋に貼り付けて保管しておくと良いでしょう。

時計本体からは外しつつ、コレクションとしての「歴史」は保存する。これが、時計にもオーナーにも一番平和的で賢い解決策だと私は思います。
シールを貼ったまま使用・保管するサビのリスク

ロレックスでシールを貼ったまま使用・保管するサビのリスク
先ほどから何度か触れている「サビ(腐食)」のリスクについて、もう少し専門的な視点から解説します。「ロレックスは高級なステンレスを使っているから錆びないはずだ」と信じている方は多いですが、実はステンレススチールにも弱点があります。
ステンレススチール(Stainless Steel)は、鉄にクロムなどを混ぜることで表面に「不動態被膜(ふどうたいひまく)」という非常に薄いバリアを形成し、サビを防いでいます。この被膜が作られるためには「酸素」が必要です。
しかし、シールが裏蓋に密着していると、金属表面への酸素の供給が遮断されます。この状態で、隙間に汗(塩分や塩素イオン)が入り込むと、不動態被膜が破壊され、酸素がないために再生できず、金属内部へと腐食が進行してしまうのです。これを専門用語で「隙間腐食(クレビス腐食)」と呼びます。
実際に起きる「ピッティング」の恐怖 数年〜十数年ぶりにシールを剥がしてみたら、裏蓋の表面が虫食いのようにポツポツと小さく穴が開いていた、あるいは茶色く変色して凸凹になっていた、という事例は中古市場でも頻繁に見かけます。
これを「ピッティング(孔食)」と言います。こうなると、通常のポリッシュ(研磨)では消すことができず、最悪の場合は防水性能に関わるため、裏蓋ごとの交換が必要になります。裏蓋交換となれば数万円以上の修理費がかかるだけでなく、当時のオリジナルの裏蓋を失うことにもなり、ヴィンテージ価値も下がってしまいます。
(出典:ステンレス協会『ステンレスの耐食性』)
大切な時計を守ろうとして貼ったままにしていたシールが、皮肉にも時計を内側から蝕んでしまう。そんな悲劇を防ぐためにも、やはりシールは早めに剥がし、使用後は裏蓋を柔らかい布で拭いて清潔に保つことが、時計を長持ちさせる秘訣なのです。
緑シールの有無がロレックスの価値に与える影響

緑シールの有無がロレックスの価値に与える影響
最後に、多くの人が気になる資産価値とシールの関係について、シビアな現実をお話ししましょう。「緑シールが綺麗に残っている方が、将来売る時に高く売れるんじゃないか?」という期待を持つのは自然なことです。
実情として、市場での評価は以下のようになります。
| シールの状態 | 中古査定への影響 | 解説 |
|---|---|---|
| シールなし | 基準値(影響なし) | これが通常の状態です。マイナス評価にはなりません。 |
| シールあり(使用感あり) | ほぼ影響なし〜微増 | 汚れている場合はむしろ剥がして査定されることも。 |
| シールあり(完全未使用) | プラス査定の可能性大 | いわゆる「デッドストック」として、コレクター価格が付く可能性があります。 |
結論として、「一般的な中古品(Used)の場合、シールの有無だけで査定額が大きく跳ね上がることはほとんどない」というのが現実です。時計買取のプロが見るのは、シールがあるかどうかよりも、時計本体のエッジの立ち具合(研磨されすぎていないか)、文字盤の状態、ブレスレットの伸び、そして内部ムーブメントの健康状態です。
例外として、数十年前のモデルが「箱から一度も出されていない完全未使用品(デッドストック)」として発見された場合に限り、当時の緑シールがそのまま残っていることは「タイムカプセルのように当時の状態を保っている証拠」として高く評価されます。しかし、私たちが普段使いしている時計に関しては、シールを残すことによる「わずかなプラス査定の可能性」よりも、先ほど述べた「サビによる裏蓋交換リスク(数万円の損失)」の方がはるかに大きいと言わざるを得ません。
「将来高く売りたい」と考えるなら、シールを残すことよりも、定期的なオーバーホールを行い、日々の使用後に汚れを拭き取るなどして、時計本体のコンディションを良好に保つことの方が、結果的には資産価値を守る確実な方法となります。
ロレックスの裏蓋の緑シールに関するまとめ
今回はロレックスの裏蓋にある緑シールについて、その正体から扱い方、そしてマニアックな価値の話まで深掘りしてみました。かつては新品ロレックスの象徴として輝いていたあの緑色のホログラムシールも、今では懐かしい歴史の一部となり、ロレックスの進化の過程を物語る資料的な存在となっています。
もし、あなたの手元にあるロレックスが旧型モデルで、まだ裏蓋にシールが残っているとしたら、それはとてもラッキーで貴重なことかもしれません。しかし、時計をこれからも長く愛用し、次の世代へと受け継いでいきたいと願うなら、勇気を持ってシールを剥がし、裏蓋を綺麗にしてあげることを強くおすすめします。
シールはあくまで付属品、いわば包装紙のようなものです。本当に価値があるのは、その下にある堅牢で美しい時計本体であり、あなたと共に刻んでいく「時間」そのものですからね。正しい知識を持ってメンテナンスをしてあげれば、あなたのロレックスはこれからも輝き続け、最高のパートナーとして活躍してくれるはずです。
※本記事の情報は執筆時点の一般的な知識および私の経験に基づいています。時計のモデルや個別のコンディションによって適切な対応が異なる場合がありますので、最終的な判断はロレックス正規サービスセンターや、信頼できる時計修理専門店にご相談ください。

