
ロレックスのポールニューマンを愛用する芸能人リスト
こんにちは。ラグジュアリー・ウォッチ・ジャーナル、運営者の「エル」です。
テレビや雑誌で憧れの芸能人が身につけている時計を見て、その圧倒的なオーラに目を奪われたことはありませんか。特に、ロレックスのポール・ニューマン・デイトナに関しては、エド・シーランといった世界的なスターが愛用していることで知られ、その値段や資産価値に関する話題は尽きることがありません。
また、木村拓哉さんはプラチナ製デイトナRef.116506(アイスブルーダイヤル)など現行デイトナの愛用者として広く知られています。なぜ一部のスターは現行モデルだけでなく、あえて手巻きデイトナの6263などヴィンテージモデルも選ぶのでしょうか。また、市場に溢れる偽物のリスクを回避し、投資として成功させるにはどうすればよいのでしょうか。
この記事では、そんな疑問や不安を抱えるあなたのために、時計ファンとして知っておくべき真実を余すことなくお伝えします。
- 国内外の芸能人がポール・ニューマン・デイトナを選ぶ理由と具体的な愛用モデル
- 伝説と呼ばれるエキゾチックダイヤルの特徴やリファレンスごとの違い
- 20億円を超える落札額を記録した歴史的背景と現在の市場相場
- 偽物を掴まないための真贋ポイントと賢い購入・売却の知識
ロレックスのポール・ニューマンを芸能人が愛用する魅力

ロレックスのポール・ニューマン愛用芸能人とその魅力
ここでは、ロレックスのポール・ニューマン・デイトナがなぜこれほどまでに芸能人やセレブリティを惹きつけるのか、その具体的な愛用者リストとともに、モデルそのものが持つ「伝説」の正体に迫っていきます。単なる高級時計の枠を超え、所有者の人生観や美学までも映し出すこのタイムピースの魔力について、深掘りしていきましょう。
- 木村拓哉や長瀬智也など日本人の愛用リスト
- エド・シーランなど海外セレブと本人の歴史
- 伝説のエキゾチックダイヤルと由来の定義
- 人気の6263パンダと手巻きデイトナの特徴
- 多くの著名人がこのモデルを選ぶ心理と背景
木村拓哉や長瀬智也など日本人の愛用リスト
日本のエンターテインメント界において、木村拓哉さんの影響力は計り知れません。かつてドラマ『ラブジェネレーション』でエクスプローラーIを着用し、日本中にロレックスブームを巻き起こした彼は、現在も時計界のトレンドセッターとして君臨しています。そんな彼が行き着いた境地の一つが、ヴィンテージの手巻きデイトナです。メディアやプライベートで目撃される彼の腕元には、現行のRef.116506(プラチナモデル)だけでなく、歴史の重みを感じさせるヴィンテージモデルが輝いています。
木村さんがヴィンテージを選ぶ理由は、単なるファッションアイテムとしてのカッコよさだけではないでしょう。新品の時計にはない、長い年月を経て刻まれた傷や、経年変化(エイジング)によって色づいた文字盤が放つ「唯一無二の個性」に惹かれているのだと思います。常にトップを走り続ける彼にとって、誰とも被らない、自分だけの物語を持つ時計は、最高のパートナーなのかもしれません。
そして、もう一人忘れてはならないのが、長瀬智也さんです。彼はヴィンテージハーレーやギターなど、男臭くも味わい深い「本物」のカルチャーを愛する人物として知られています。そんな彼が選ぶロレックスもまた、武骨でメカニカルな魅力に溢れています。手巻きデイトナは、現代の自動巻きモデルとは異なり、毎日自身の手でリューズを巻く必要があります。

この「手間」さえも愛おしく感じる長瀬さんのような生粋の趣味人にとって、ポール・ニューマン・デイトナを含む手巻きモデルは、機械と対話できる最高のギアなのです。
さらにお笑い界からは、チュートリアルの徳井義実さんやケンドーコバヤシさんのような、知識豊富なコレクターも名を連ねています。特に徳井さんは、YouTube等で自身のコレクションに対する深い愛情とマニアックな知識を披露しており、単に「高いから買う」のではなく、「その時計の背景にある歴史や技術に惚れ込んで買う」という姿勢が多くの共感を呼んでいます。彼らにとってロレックス デイトナやその他の高級時計は、芸人としての成功の証であると同時に、自身の美学を貫くための象徴的なアイテムと言えるでしょう。
| 名前 | 職業 | スタイル・傾向 | 愛用モデルの背景 |
|---|---|---|---|
| 木村拓哉 | 俳優・歌手 | トレンドとヴィンテージの融合 | エイジングを楽しめる個体を選び、自身のスタイルに合わせて着こなす。 |
| 長瀬智也 | 表現者 | 男のロマン・メカニカル重視 | バイクや楽器と同様、メンテナンスしながら長く愛せる「道具」として愛用。 |
| 徳井義実 | 芸人 | 求道者・知識重視 | デザインの美しさと歴史的背景を深く理解し、コレクションとして体系的に収集。 |
| 矢作兼 | 芸人 | シンプル・上質志向 | Ref.116500LNやRef.116520などのデイトナを、さらりとスーツや私服に合わせるセンス。 |
エド・シーランなど海外セレブと本人の歴史
世界に目を向けると、この時計の影響力はさらに際立ちます。音楽界のスーパースター、エド・シーランは、20代という若さで世界有数の時計コレクションを築き上げたことで有名です。パテック・フィリップやリシャール・ミルといった超絶技巧の時計も所有する彼ですが、ヴィンテージロレックス、特にポール・ニューマン・デイトナへの愛着は別格のようです。
彼が所有するRef.6241(黒文字盤のポール・ニューマン)の使い方は、非常に勉強になります。彼はロレックス純正のメタルブレスレットではなく、あえて「レザーストラップ(ファットストラップ)」に交換して着用していることがよくあります。実はこれ、ポール・ニューマン本人が愛用していた当時のスタイルへの直接的なオマージュなのです。
また、マルーン5のフロントマン、アダム・レヴィーンも熱心なコレクターです。タトゥーで覆われた彼の腕に、繊細かつ幾何学的なデザインのポール・ニューマン・デイトナが巻かれている姿は、ロックスターの退廃的な色気と精密機械の美しさが見事なコントラストを生み出しています。彼はテレビ出演時にも頻繁にRef.6241やRef.6263を着用しており、世界中のファンにその魅力を視覚的に伝えています。
そして、全ての伝説の始まりであるポール・ニューマン本人について触れないわけにはいきません。彼が愛用していたRef.6239は、妻ジョアン・ウッドワードからの贈り物でした。1968年頃、カーレースに熱中する夫の身を案じたジョアンは、ティファニー(または近隣の宝石店)で購入したデイトナの裏蓋に、以下の文字を刻印させました。
“DRIVE CAREFULLY ME”
(運転に気をつけて 私より)
このシンプルで力強いメッセージは、彼らの夫婦関係がいかに親密であったかを物語っています。ポール・ニューマンはこの時計を非常に気に入り、映画の撮影中も、プライベートでも、そして過酷なレースの最中も肌身離さず着用していました。つまり、この時計は彼にとって「ファッション」ではなく、愛する妻からの「お守り」であり、タイムを計測するための実用的な「ツール」だったのです。

この「本物のストーリー」こそが、男性コレクターたちの心を鷲掴みにし続ける最大の理由でしょう。
伝説のエキゾチックダイヤルと由来の定義

ロレックスのポール・ニューマン 伝説のエキゾチックダイヤルと由来の定義
多くの人が誤解していますが、「ポール・ニューマン」というのはロレックスの公式なモデル名ではありません。これはコレクターたちが敬意を込めて呼んでいる愛称であり、ロレックスのカタログ上の正式名称は「エキゾチックダイヤル」といいます。この特別な文字盤は、標準的なデイトナの文字盤とは決定的に異なるデザイン言語を持っています。
驚くべきことに、1960年代から70年代にかけて製造された当時、このエキゾチックダイヤルは「不人気モデル」でした。アールデコ調の奇抜なフォントや、コントラストの強すぎる色彩は、当時の保守的な時計市場では受け入れられず、多くの在庫がショーケースで埃を被っていたと言われています。しかし、現代においてはその特異なデザインこそが「アート」として再評価されているのです。
では、通常モデルと何が違うのか、その技術的・視覚的な特徴を詳しく見ていきましょう。
[エキゾチックダイヤル(ポール・ニューマン)の定義]
- アールデコ調フォント: インダイヤル(3つの小さな積算計)の数字に、独特の装飾的な書体が使われています。数字の端が少し跳ねたり、太さが変化したりするデザインです。
- スクエアマーカー(ロリポップ): インダイヤルの目盛りの先端に、小さな正方形のドットが付いています。通常モデルは単なる棒線ですが、これにより視認性とデザインのアクセントが強化されています。
- ステップダイヤル: これが最も重要な特徴の一つです。文字盤の外周部分(ミニッツトラック)が、中央部分よりも一段低く下がっている段差構造を持っています。この物理的な奥行きが、時計に立体感を与えています。
- 三色のカラーリング: 基本的に黒、白、そして赤(秒目盛りなど)の3色が使われており、視覚的なインパクトが非常に強いです。
- 積算計の数字表記の違い: 9時位置にある秒針積算計(スモールセコンド)の数字が、通常モデルの「20・40・60」ではなく、「15・30・45・60」となっています。これはムーブメントの違いではなく、プリントのデザイン上の違いです。
これらの特徴は、文字盤製造メーカーである「ジャン・シンガー社(Jean Singer & Cie)」によって生み出されました。現在市場に出回っている個体の中で、これらすべての条件を満たし、かつ後年の交換用部品ではなく「当時のオリジナル」であるものは極めて稀少です。
人気の6263パンダと手巻きデイトナの特徴

ロレックスのポール・ニューマン 人気の6263パンダと手巻きデイトナの特徴
ポール・ニューマン・ダイヤルが本来搭載されているのは、1960年代初頭から1980年代後半まで製造された、いわゆる「手巻きデイトナ」と呼ばれる世代の一部モデルです。代表的なリファレンスはRef.6239、6241、6262、6264、6263、6265であり、極めて少数ながらRef.6240にエキゾチックダイヤル(ポール・ニューマンダイヤル)が載った個体も存在するとされています。その中でも、現代のコレクター市場において「頂点」の一つとされ、圧倒的な人気を誇るのが第3世代のRef.6263です。
Ref.6263の最大の特徴は、プッシャー(ストップウォッチのボタン)がねじ込み式の「スクリューダウン・プッシャー」に進化したことです。これにより防水性能が飛躍的に向上し、ケースもより堅牢な「オイスターケース」となりました。デザイン面では、黒いアクリル製のベゼルが文字盤を引き締め、スポーティでありながらエレガントな印象を与えます。
特に、白文字盤に黒のインダイヤルを配した通称「パンダ」モデルは、その白黒のコントラストの美しさから、世界中で争奪戦が繰り広げられています。スーツスタイルにもカジュアルにもマッチするこの配色は、時計デザインの黄金比とも言える完成度を誇ります。
一方で、ポール・ニューマン本人が愛用していた初代のRef.6239は、プッシャーが押し込み式の「ポンププッシャー」であり、防水性では劣るものの、よりクラシックで軽やかな雰囲気を持っています。また、黒いプラスチックベゼルを持つポンププッシャーモデルのRef.6241や、ステンレスベゼルのスクリュープッシャーモデルであるRef.6265など、それぞれに熱狂的なファンが存在します。
手巻きデイトナの魅力とは?
現代の自動巻きデイトナ(Ref.116500LNなど)は確かに便利で高性能ですが、手巻きデイトナには「機械を操作する喜び」があります。毎朝、指先でリューズを巻き上げる感触、カチカチという小気味良いラチェット音、そして腕に伝わる鼓動。これらはデジタル化された現代社会において、人間が忘れかけている物理的な充足感を与えてくれるのです。
多くの著名人がこのモデルを選ぶ心理と背景

ロレックスのポール・ニューマン 多くの著名人がこのモデルを選ぶ心理と背景
なぜ、成功者たちは数千万円、時には億単位のお金を払ってまでこの時計を手に入れようとするのでしょうか。機能だけで言えば、数千円のクォーツ時計やスマートウォッチの方が正確で便利です。しかし、彼らが求めているのは機能ではありません。そこには、以下の3つの深層心理が働いていると私は分析します。
1. 「模倣と同一化」の欲求
ポール・ニューマンという人物は、単なる俳優ではなく、プロレーサーとしても成功し、良き家庭人であり、慈善活動家でもありました。彼のような「完璧な男」への憧れは、時代を超えて男性たちの心に刻まれています。彼と同じ時計(アイコン)を身につけることで、その生き様やスタイルに少しでも近づきたい、その精神性を共有したいという心理が働いています。
2. 「権威性の確認」とステータス
時計愛好家のコミュニティにおいて、ポール・ニューマン・デイトナを所有することは「上がり(ゴール)」を意味します。現行のロレックスであればお金さえ出せば買える場合もありますが、良質なヴィンテージは「縁」と「審美眼」がなければ手に入りません。これを所有することは、経済的な成功だけでなく、高い教養と洗練された趣味を持っていることの証明となるのです。
3. 「資産防衛」としての合理的判断
これが現代において最も大きな要因かもしれません。世界的な金融緩和によるインフレへの懸念から、富裕層は現金を「価値の保存ができる現物資産」に変える動きを加速させています。その筆頭がヴィンテージロレックスです。楽しみながら身につけることができ、万が一の時には世界中どこでも換金可能で、しかも長期的には価値の上昇が期待できる。これほど優秀な「楽しみながら資産を守れるツール」は他にないでしょう。
ロレックスのポール・ニューマンを芸能人が選ぶ資産価値

ロレックスのポール・ニューマンを芸能人が選ぶ資産価値
記事の後半では、この時計が持つ「金融商品」としての側面、いわゆる「オルタナティブ投資」としての実力にスポットを当てます。過去の衝撃的なオークション結果から、現在のリアルな相場、そして偽物を避けるための実践的な知識までを深掘りしていきましょう。
- 20億円超えも記録した値段と価格推移
- 現在の相場事情と投資対象としての価値
- 購入時に注意すべき偽物と見分け方の要点
- 希少性が高い個体の買取と鑑定のポイント
20億円超えも記録した値段と価格推移
ポール・ニューマン・デイトナの市場価値を語る上で避けて通れないのが、2017年10月26日の出来事です。ニューヨークで開催されたフィリップス(Phillips)のオークション「WINNING ICONS」に、長年行方不明とされていたポール・ニューマン本人が所有していたRef.6239が出品されました。
この時計は、ニューマンの娘ネルの元ボーイフレンドであるジェームズ・コックス氏が保管していたものでした。オークション会場は異様な熱気に包まれ、入札開始直後に電話参加者がいきなり1000万ドルを提示するなど、歴史的なバトルが繰り広げられました。最終的にハンマーが打ち下ろされた価格は、手数料込みで17,752,500ドル。当時の為替レートで約20億3000万円という、腕時計のオークション史上最高額(当時)を記録しました。
この衝撃的なニュースは、時計業界だけでなく、一般のニュースでも大きく取り上げられ、「古いロレックスにはとんでもない価値がある」「屋根裏部屋からお宝が出てくるかもしれない」という夢を世界中に振りまきました。

この落札益の一部は、ニューマン家が運営する慈善団体「ニューマンズ・オウン財団」などに寄付されています。
もちろん、これはポール・ニューマン本人の所有物という「付加価値(プロレナンス)」がついた特例中の特例ですが、他の個体も凄まじい価格で取引されています。例えば、2017年5月には「The Legend」と呼ばれる金無垢のRef.6263(レモンダイヤル)が約4億2000万円で、2018年にはホワイトゴールド製のRef.6265「Unicorn」が約6億5000万円で落札されています。
現在の相場事情と投資対象としての価値

ロレックスのポール・ニューマン 現在の相場事情と投資対象としての価値
20億円とはいかなくとも、一般的なポール・ニューマン・デイトナの相場も右肩上がりを続けています。2024年から2025年にかけての信頼できる国際相場をベースに、リファレンスごとの概算価格をまとめてみました。
| モデル | 特徴 | 推定相場 (USD) | 推定相場 (日本円) |
|---|---|---|---|
| Ref. 6239 | ポンププッシャー / 伝説の起源 | $150,000 – $250,000 | 2,250万 – 3,750万円 |
| Ref. 6241 | 黒アクリルベゼル / 人気モデル | $200,000 – $350,000 | 3,000万 – 5,250万円 |
| Ref. 6263 | スクリュープッシャー / パンダ | $500,000 – $800,000+ | 7,500万 – 1億2,000万円+ |
| Ref. 6263 RCO | オイスターソット / 激レアエラー | $1,000,000 – $2,000,000+ | 1億5,000万 – 3億円+ |
これらはあくまで「状態が良い個体」の目安です。ヴィンテージウォッチの世界では、コンディションが全てと言っても過言ではありません。例えば、文字盤の夜光塗料が欠け落ちていたり、湿気によるシミがあったりすると、価値は半減することもあります。逆に、製造当時の付属品(箱、保証書)が完備されている場合や、ケースが研磨(ポリッシュ)されておらずエッジが立っている「ミントコンディション」の個体には、相場を遥かに超えるプレミア価格がつきます。
投資対象として見た場合、確かにエントリー価格は非常に高額ですが、生産数が限られている(=これ以上増えることがない)ため、長期的な視点で見れば価値が下がるリスクは低いと考えられています。特に、インフレに強い実物資産として、富裕層のポートフォリオの一部に組み込まれるケースが増えています。
購入時に注意すべき偽物と見分け方の要点

ロレックスのポール・ニューマン 購入時に注意すべき偽物と見分け方の要点
ここがこの記事の中で最も重要なパートです。ポール・ニューマン・デイトナの市場価値が高まるにつれ、悪質な偽造品も急増しています。残念ながら、このモデルは「世界で最も偽造されているヴィンテージウォッチ」の一つなのです。
特に注意すべきは、既存のデイトナの文字盤を塗り直した「リダンダイヤル」だけでなく、最初から偽物として精巧に製造された「テキサス・ダイヤル」と呼ばれる偽造文字盤の存在です。最近の「スーパーコピー」と呼ばれる偽物は、肉眼ではプロのディーラーでさえ見抜くのが難しいレベルに達しています。
専門家は以下のようなポイントを、高倍率のルーペや顕微鏡を使って確認します。あくまで知識として知っておいてください。
・ステップの段差と角度: 本物のエキゾチックダイヤルには、外周にはっきりとした段差があります。偽物はここの角度が甘かったり、段差そのものが無かったりします。
・インクの盛り上がりと質感: 当時のプリント技術は独特で、文字に厚みと立体感があります。偽物は平坦でのっぺりしていることが多いです。
・書体のハネ(セリフ): “R”の足の形状や、数字の”3″や”4″などのフォントには、シンガー社特有のクセがあります。
・夜光塗料(トリチウム)の反応: ブラックライト(UVライト)を当てた時の光り方や、経年変化による変色具合を確認します。
・シンガー社の刻印: 文字盤の裏側には、製造元であるJean Singer & Cieのロゴが刻印されていますが、これを確認するには時計を分解する必要があります。
さらに恐ろしいのが、「フランケンウォッチ(改造品)」です。これは、ケースやムーブメントは本物のロレックスですが、文字盤だけ別の個体から移植したり、あるいは精巧な偽物の文字盤を乗せたりしたものです。ロレックス社は古いモデルのアーカイブ(製造時の仕様書)を公開していないため、その個体が「元々ポール・ニューマンダイヤルとして出荷されたものか」を証明するのは非常に困難です。文字盤が交換されているだけで、価値は数千万円単位で変わってしまいます。
希少性が高い個体の買取と鑑定のポイント

ロレックスのポール・ニューマン 希少性が高い個体の買取と鑑定のポイント
もしあなたが将来的にこの時計の購入、あるいは売却を考えているなら、最も大切なのは「個体を見る目」を養うこと以上に、「信頼できる店(売り手)を見極める目」を持つことです。
ヴィンテージロレックスの世界には、古くから伝わる鉄則があります。
“Buy the Seller”(時計ではなく、売り手を買え)
これは、どんなに時計が良く見えても、売り手が信頼できなければ絶対に買ってはいけないという意味です。長年の実績があり、世界的なネットワークを持ち、万が一偽物だった場合の「無期限の全額返金保証」などを明文化しているトップディーラーを選ぶことが、唯一にして最大のリスクヘッジとなります。個人のネットオークションや、専門知識の乏しいリサイクルショップでの売買は、ハイリスクすぎるため推奨できません。
また、売却(買取)の際も同様です。このクラスの時計になると、一般的な買取店では適正な査定ができません。「海外のオークション相場」や「コレクターのトレンド」を熟知している専門店に相談することで、数百万円、時にはそれ以上の差がつくことも珍しくありません。
ロレックスのポール・ニューマンと芸能人の総括
今回は、ロレックス ポール ニューマン 芸能人というテーマで、愛用者の背景から資産価値の真実までを詳細に解説してきました。
木村拓哉さんや長瀬智也さん、エド・シーランといった一流の芸能人たちがこの時計を選ぶ理由は、単なる富の誇示ではありませんでしたね。それは、ポール・ニューマンという偉大な人物の物語への共感、アールデコ調のデザインが放つ芸術性、そして将来への資産防衛という、極めて知的な選択の結果でした。20億円という伝説的な記録が示す通り、この時計はもはや単なる時間を知る道具を超え、人類の文化遺産とも言える存在になっています。
もしあなたがいつかこの「聖杯」を手にする日が来たなら、それはあなた自身の人生における大きな成功の証となるでしょう。その時が来るまで、まずは正しい知識を身につけ、この奥深いヴィンテージロレックスの世界を、私と一緒に楽しみながら探求していきましょう。
